2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧
ぜんまいじかけのなにかの部屋で お勉強に飽きた ちびぎつねが おほしさまを呼び出し 語りかける…。 おはようございもす。 どうも、ぼくです。 きこえてますかー? おほしさまがぜんまいじかけのなにかで くるくるとまわる。 おほしさまから声が聞こえてくる…
ぽちゃんっと 川で魚がはねる。 とんぼが平和に弧を描く。 夕暮れのきつねの里。 狐を模した者が笑う。 刻が戻ったようだな…。 なにも知らない 小僧どもが戻って来る前に ここで倒れて待つとするか。 次は初手から、 有無を言わさず、 毒針を三匹まとめて 脳…
うひょー! さいこーだっぜー☆ミ 少年三人のうちの一人が 小高い丘から、 川へ飛び込む。 ぷはあ!と 気持ち良さそうに川から上がる。 少年の背には白いしっぽがあり、 水しぶきをあげながら震える。 他の二人は丘の上から 少年の様子を伺う。 眼鏡をかけた…
脱走してんじゃねーぞ! こら! 野太い叫び声が聞こえる。 うるさい声と よろめく足元に 視界がゆがむ。 半妖…、 ありが…、 でも…、こ…先は 君…、殺…、未、な…、だ…、 さ、…、ら、君なら い…、か…、、救…、…。 因果を…、変え…、れ…。 ま…、あ…ま…、う あ…、…
ぼくはにんげんがだいすきだよ! あのね、 おともだちができたんだ! うん、いつも ゆうがたまであそんでくれるの。 そう! おじぞさんのとこ! ぼくしらなかったけど 女の子なんだって! かわいいっていってくれたの! あの子はどうしているかな? っていつ…
おはようございもすせんせ☆ 少女が礼儀正しく、すこし おちゃめに笑顔をみせる。 まるい眼鏡が少し大きいのか ぺこりとするたびに 鼻からずれてしまう。 おはようございます、 君はきょうも かわいいですね。 長髪を綺麗に結い上げた 背の高い男性がやさしく…
何であいつばかり あの人のお供なんだよ! 私が一緒ならあんなことには ならなかったんだ! 白い肌の女が叫び、 その怒声とともに 大きな岩が割れる。 その岩が砕ける音に 細身の眼鏡の男がやれやれと 溜め息をつく。 もう、その辺にしてください…。 あなた…
これより500年 きつねの姿をみせることは 禁罪とする。 異論はないな? よし、会議は終了じゃ。 酒を…、 長老! は? 禁をやぶった者には 罰はあるのですか? ぐむ…、 うむ、そうだの…。 しばらくのあいだ きつねの記憶…力を消す…、か…。 おやつぬき…、じゃ…
きつねの住む里が 北の奥地にあり 冬でも 温泉のように ちねつでいつもあたたかい。 もともとは この島国では 守るものとして 慕われつづけてきました。 でも、いつからか 悪いものとして 忌み嫌われるようになった。 2つにわかれて あらそうワヒトの国。 …
優秀な白き若者が 毒を吸い込みいのちを落としました。 沼にうかぶ白き者の なきがらは 天に帰ることなく この地に残され おなじじかんをさまよう。 その沼地のまわりには 霧がつねにひろがり そこを囲むように 美しい花が咲いている。 じかんを忘れるほどの…
ぜんまいいっこと 256個のはぐるまがあて、 最初のいっこがうごくと 256個がぎざぎざを伝えながら うごきだちた。 なにがおきるわけでもなく ただくるくるとまわるのだ。 じかんがすぎることを きれいにみせるためにつくた。 うつくしいはぐるまたちが おど…