しろきつねおすしー図書館

おそうざいコーナーみたいなぶろぐ

ぜんまいじかけのなにかの部屋②

優秀な白き若者が

毒を吸い込みいのちを落としました。

 

沼にうかぶ白き者の

なきがらは

天に帰ることなく

この地に残され

 

おなじじかんをさまよう。

 

その沼地のまわりには

霧がつねにひろがり

 

そこを囲むように

美しい花が咲いている。

 

じかんを忘れるほどの

自然の音色が響いている。

 

たくさんの音が調和する。

 

自然の音、水滴、風の音、

その中にカタカタときしむような音が

わびしくも、どこかなつかしく感じる。

平和にすべてが調和しているのだ。

 

 

ちいさな鳥居⛩️を

沼の中央につくり

花をうかべる。

 

せめて、いつかあなたの

憧れのものに

生まれ変われますように。

 

次の白き者たちが

彼を称え、

地をかけてゆく。

 

500ねんの約束。

そこにつなげていく。

 

さいごの1人になったとしても

そこにつなげたい。

 

さいごにきぼうは

ひとつだけ残したのだ。

 

 

なにもしらない

ちびきつね。

 

のんきものがまだひとり。

なにかの部屋で体育座りしてる。

 

この世界から

すこしだけじかんが

遅れてついてくる

なにかのお部屋。

 

おんせんにうかぶ

ゆるい桶のように

ぽちゃぽちゃと

はゅはゅと

ゆるいじかんが

ながれている。

 

ちんまり。

 

ちちゃいこぎつねが

ぽつんとすわる。

 

はゅー…

ずっとおなじじかんに

つなぐのはでけたけろ…

 

めんどくさかたー!

うぼわーっ!

あまいたべたい!

たべたいよう。

 

ぐむ…。

結界?けっかい、ていったっけこれ

計算がむつかしい!

もうやだ。

ねむいっ

 

 

ぜんまいじかけの機械と、

ビーカー、オシロスコープ

ぬいぐるみ。えほん。

おもちゃいろりろ。

 

彼が残してくれたものが

物置に

たくさんある。

 

 

 

 

 

 

ぜんまいすいっちおーん!

ぽち⭐

カタカタ…

 

あふー…。

ころんと

天井を向き

 

ぱらぱらと

彼の残した

きょうかしょをひらく…。

 

あー…

浄化作業と毒の研究に

500ねんかぁ~…

長いよ!

長い!飽きた!

 

ぷゃ~…

 

もう、寝る!

 

くうかん閉じ、

どれだっけ…。

ぜんぜんわかんない!

 

あ、これか、、

 

おやすみなさい⭐

すてきなゆ…

ーーーー⭐ーーーー

プツン

 

 

おしまい⭐🍎

 

ー備考ー

このおはなしの曲のリンクはこちらです。

曲あり、曲なしどちらでもお好みで

お読みくまさい(笑)

 

~白き若者のやくそくに繋ぐもの

https://youtu.be/pKEyFMB6a30

(古川本舗⭐ 春の)

 

 

ーぜんまいの部屋各話EDロールの曲はこちらー

https://youtu.be/zx1obWTMksw

(なきごと⭐メトロポリタン)

ありがとうございました!