しろきつねおすしー図書館

おそうざいコーナーみたいなぶろぐ

ぜんまいじかけの何かを繋ぐ者外伝①

遠くの空、月の光が雲を照らし、

不穏な静けさが空気を湿らせる。

 

酒場で眼鏡の男と白い肌の女の

話し声が聞こえる。

 

あー、おまえの話はほんとうにつまらん。

ちょっと夜風にあたってくる。

 

……。

 

わかってるんだ。

わたしだって

わかってる。

 

止められないことは

わかってた。

 

でも…寂しさしかない。

さみししかない!

いやだ!

さみしはいやだ!

ぐすん。

 

あれ?

ん?

何かが回る音がする。

 

はゎ!

虹色…

石!?

 

やた!

あの人がいる…、?

 

!!

あれ?いや、

オロチ…?

でも…、でも!

かわいい声が聞こえる…、。

いるの?

 

6677

259333…7772111155

11222 29

74

13333366666…

 

微かに聞こえる声が

ちいさな虹の中で揺れる。

 

まぼろし?夢?

キャピー❣️

でもあの人の

まっすぐな甘い匂いがする。

そこにいたんだ…。

よかった!

よかたっ

 

 

ん?ぐむっー…

 

その虹色の先に

軋むような苦い匂いが混じる。

 

!!

兵の群れ…!?

奪いにきたのか?

虹の石、

あの人の跳躍の欠片っ!

 

くんくん、

あの人を気安くさわりやがった

模する者がいるな。

 

ほほう、

我々を消して奪うと。

いい光だな。

偽物さん!

 

もうかくれんぼはやめたのかよ。

いい度胸だが、

気にくわないな。

 

どこだ?

兵の匂いが邪魔だな!

 

ちっ、

どいつもこいつも!

苦いにせものばかりだ!

 

 

くんくん、くさっ!

くっさ!吐きそうだ!

周囲一帯に偽物の心を纏う兵の匂いがする。

イラッ…💢

 

 

おうおう!

おめえら!

わざわざ御礼参りにきたのかよ!

ひとりで来れねえくそどもが!

ひとり残らずぶっつぶす!

 

その声に

一斉に突撃を始める兵たちを

回転しながらふきとばしてゆく。

 

その声と共に

酒場から

眼鏡の男が飛び出してくる。

 

くるりと両の手を回転させながら

駆けると

後方周囲の兵は身動きが取れずに

その場で反転する。

 

 

姫!

全体的に囲まれてる!

上に飛んで!

 

!!

ん…。なんだ…、

火薬の匂い…。

 

!!!

 

だめだ、姫!

それ以上は飛び込んではいけない!

 

おう!

銃だろ!

言われなくても

わかってんだよ!

 

あの人の欠片が

見える!

そこをどけ!

その虹の石はわたしが守る!

 

あなたの真の姿が

どの姿でもかまわない!

だから行かないで!

 

わたしもついてく!

いま、そっちにいくから

まってて!

 

虹の石が周囲に光を放ちはじめる。

 

だめ!

それでわたしが救えたとしても!

だめだよ!

姫の駆ける速さが増す。

 

今は離れたくない!

まだ消えないで!

そこにいて!

 

ちがーう!

おまえらじゃねえよ

そこをどけっつってんだろ!

 

いた!お前だな!

模する者!

記憶する!

撃てよ!

その石はわたしがもらう!

 

まっすぐに

走り込む虹の先で

銃声と涙がはじける。

 

よかった。

まだいてくれた!

ありがとう。

すなおでかわいい。

 

虹を胸にしまい

膝をつく。

 

ははは、

泣いてるのは

いたいからじゃねぇぞ!

この、わからずやどもが!

 

涙と血を拭い…

地面に何かを描く…、

……、。

 

!!

模する者が

姿を消す。

 

今さら逃げても

無駄なんだよ!

お前の辿る物語は

最初から決まってた!

 

 

閃光。

浄化。

水鏡に映すような

真実を見せる夢。

 

その閃光は

月をめざして

周囲の光を奪い

消える。

 

(守った。

あの人の記憶も、

泣いてる姿も

ここに辿り着くまでの記憶も

ぜんぶ…!)

 

ふぅ、ふぅ…。

きつねをなめるなよ!くそが!

 

…、!!…、…。

 

これでおまえひとりぐらいは

いきのびれるだろ。

 

!!…、…、!!、

あっ酒だ、祝いの酒

ありがとう

…、…、!

 

(この1133は2 22…だ…、

次に4445ぐ2 22…)

 

…。

 

夢を見…

1 11411 …、…、

 

虹の石が姫の頬をやさしく包み

かわいい夢を見せる。ぷふ。

すき❣️ぱた❤️鼻血(召され)

 

ーーーー🌙ーーーー

パタ

 

 

 

 

 

ーーーカムイの山の一室

白髪の初老の男がため息をつく。

 

 

ふぅ、。

 

虹色の石がちからを失い

淡い色へと変わる。

 

どうした?

めがねのおっさん

うまくいきそうか?

 

 

いや、まだだ。

まだ、何かが足りない。

 

しかし、あれだな

なんというか姫…、。

 

目を覆いたくなるような

しあわせそうなさいご(笑)

 

はぁ…

……、

ちょっと疲れたな…、。

 

 

おっさん、

顔色がわるいぜ。

 

それは元からでしょ?

 

あっ!だんごいろだ!

 

おい!

やめろよだんご!

 

おっさんが

微妙な顔してるだろ?

 

……(笑)

 

 

やれやれ、…。

 

ーーーーわたしはあのとき、竜の柱を見た。

月を目指して消える閃光は

無数の兵を巻き込み消えた。

 

これが、

変えられない因果だったとしたら

未来で待つ希望は…、

あの方の真の姿を留めるための

記憶か…?

 

あの方の行動が

繋がってゆくが、…。

まだ何かが足りない。

 

 

おふたりがこの時代から

消えることは変えられない。

 

何度まきもどしても

いつか起こることだったのなら…。

 

そのループを断ち切るのは

闇に落ちることなく

その強い意志、

絆のまま…、?

 

 

……。

 

 

あの方は笑っていたな。

まいにち楽しそうだった。

 

それは

姫も同じか…。

 

うむ、

おふたりの性格上

やり方は違うが、

 

わかるのは

命をまっすぐに使い

それがいちばんの

しあわせだった。

 

それに、

あの方は

深い影を月に写しても

受け入れていた。

 

じぶんが何者かを知り

弱さを受け入れ、

何かを外してここに来た。

 

それには無数の痛みを越えてきたように

今なら思える。

 

長いじかんをかけて

月の光を見つけた。

 

闇はじぶん。

それを見せる、

照らす者は光。

 

善悪を越えたところに

辿り着いたのなら

世界はじぶんになる。

 

光を受け入れて

中心に集めたのなら

影も光も…ない。

 

 

…。

 

なるほど…。

虹とはそういう事か。

しかし、…。

 

 

なあ、おっさん!

またむつかしいこと

考えてるな。

 

考えてばかりいると

禿げるぞ。

 

だんごみたいに

つるつる?

 

やめてよ!

なんでもだんごに例えるの(笑)

 

 

いや、

わたしはね

考えたいんだ。

 

君たちのように

感じるままに辿り着くことが

わたしにはできないものでね。

 

このやり方でしか

わたしにはできないんだ。

 

そっか!

ならそれでいいんじゃない?

おれらには

できないからさ!

そうゆうむつかしの。

それができるのは

あんたしかいない。

 

ちょっと!

ぼくはいっしょにしないでよ(笑)

どちらかというと眼鏡派なんだから!

ぼくはあなたに憧れていきてきたよ。

 

おらも!

おらもどちらかというと眼鏡派!

 

おい!

だんご!

おまえはどちらかというと

だんご派だろ!?

 

 

 

ははは。

だんご派ね(笑)

 

そうだな…。

わたしは眼鏡派か。

 

それでいいか。

わたしはこれでいい。

 

そんな感じ方ができる

英雄たちに憧れ、

羨ましいと想うこともあったが

それはお互い様だ。

 

あー、うん。

たぶんね。

 

仕組みがわかれば

わたしには出来る。

 

2人を繋ぐものとして

世界を受け入れ

おふたりがまた出会う

その日を楽しみに生きよう。

 

ありがとう。

おかげさまで

目を覆いたくなるような

たのしい世界が

見えてきました。

 

わからない事はまだありますが

まあ、いいか。

 

それではまた会いましょう。

かわいいすてきな夢を。

ーーーー📖ーーーー

パタン

 

 

つづく⭐

 

 

 

 

ー備考ー

このおはなしの曲のリンクはこちらです。

曲あり、曲なしどちらでもお好みで

お読みくまさい(笑)

 

前半

~跳躍の子と姫と眼鏡の融合

https://youtu.be/fsisj4tXBSI

(月光浴⭐ 柴田淳 ダズビー)

 

後半

~記憶を月の虹に

https://youtu.be/FNuGB562C2Q

(回る空うさぎ⭐ orange star ダズビー)

 

ーぜんまいの部屋各話EDロールの曲はこちらー

https://youtu.be/zx1obWTMksw

(なきごと⭐メトロポリタン)

ありがとうございました!