しろきつねおすしー図書館

おそうざいコーナーみたいなぶろぐ

けだまのゆかいなたび

けけけ。

 

おなじことをしていると飽きるので

 

ショートなおはなしを書いていくすたいるぽう!

 

こんかいは、けだま。

 

 


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ーーけだまのゆかいなたびーー

 

 

 

ひろいひろい、うちゅうのなかに

ぽつんとちいさなほしがありました。

 

 

そのほしは、

しろくてふわふわまわっている。

 

まるで、毛並みがふさふさの

しろいねこのような

 

または

わたぼうしのような

ファーのような

ふりたての雪のような

 

とびこんでもいたくない気がする

そんなほしです。

 

 

 

そこには、けだまがいっぴき

暮らしていました。

 

 

ほしからうまれたけだまは

とおいうちゅうにあこがれて

長い年月をかけて宇宙船だま号をつくりました。

 

 

おそとにでたら、

もう帰ってこれないかもしれないけれど

けだまの意思はかたかった。

 

とうふぐらいかたかった。

 

 

そして、

宇宙船だま号は

いきおいよくうちゅうにとびだした。

 

ひかりのはやさをとびこえて

快調に順調にすすむだま号。

 

うちゅうがぼうちょう、しゅうしゅくをくりかえす

うちゅう波の時期をねらっていたのでした。

 

 

しゅうしゅくしているときにとびだせば

ぼうちょうすればとおくまでいける。

 

けだまあたまいい。

 

楽することだいすき。

 

 

しかし、順調にすすんでいた宇宙船だま号が

なぞの毛詰まりでばくはつ。

 

 

 

そうさふのうで

くるくるとちきゅうに

吸い寄せられるように

不時着します。

 

 

そんで、

不時着したばしょが

羊牧場で

悪の毛狩り巨人に追われることになります。

(ただの牧場おじさん)

 

 

 

はだかんぼはいやなので

ひっしににげるけだま。

 

ぎゃぼー

 

 

それからも、

さまざまな巨人にふまれたり

追いかけられたり

けだま危機一髪。

 

 

 

 

ずっといっぴきでいきてきたけだま。

こどくを感じたことはいちどもなかったのに

 

ちきゅうではなぜかこどくを

かんじるようになっていました。

 

 

そして、

けだまには

はつたいけんの

雨も降り、なんじゃこり!

びしょしょ!

ちぬー。

 

となって

ばた!どちん!くたっ、ぽてっと

いしきをうしないました。

 

 

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目をさますと

けむくじゃらのおじいさんの手のなかに

いました。

 

 

けもじゃのきょじん!

ぷるぷるとふるえてうごけまへん。

 

 

けだまはおわった。

これは毛狩りこーす。

さようならさようなら。

と思いながらぷるぷるしました。

 

 

 

しばらくすると、

おじいさんはてのひらをひらき

ふわさ~と

宙にけだまをかいほうします。

 

ふわぁはぁ~☆

 

 

そこは、ちきゅうのけだまたちが

ふわふわと舞うばしょだったのです。

 

けだまオアシス。

パラダイスけだま。

 

 

 

なにかの種、たんぽぽ達、

あらゆるけだまがそこにいました。

 

 

おなじけだまたち!

うちゅうの先にもけだまはいたのだ。

 

 

けだまの祖先も

とおいむかしにちきゅうにやってきていたのかも

しれない。

 

けだまはそう思って

なつかしくけだまのほしをおもいだしました。

 

 

 

ちきゅうにひきよせられた

うちゅうのさまざまなほしのたね。

ちきゅうからうまれたけだまたち。

 

 

おじいさんはそんなばしょを

作ってけんきゅうしている変人だった。

けだまラブ。

 

ラブけだまTシャツを着こなすおじいさん。

なかなかだぞ。

 

 

20ねんほどだろうか

けだまはおじいさんが亡くなるまで

いっしょにゆるく過ごした。

 

 

 

宇宙船のつくりかた。

うちゅう波のほうそく。

けだまのほしのこと。

 

おじいさんはけだまとおはなしが

できるように研究して

たくさん会話をかきとめた。

 

 

長く長くじかんがかかったけれど

お互いにおはなしが

できるようになったのだ。

 

 

ちきゅうのきょじんは寿命がみぢかい。

だから、りんねをくりかえし

またちがう姿になってうまれるのだと聞いた。

 

 

 

けだまもそうなのだろうか。

 

いつかおやすみけだまになるときがきたら

おじいさんのうまれかわりにであえると

よいな。とそうおもった。

 

 

 

さいごにおじいさんは

宇宙船ニューだま号を作ってくれていた。

 

毛詰まりを起こさないように

あつめてポイ機能がついている。

 

 

うちゅう波に乗り

とてもゆるいニューだま号は

うちゅうにとびだす。

 

 

くろいうちゅうのなかで

ちいさくなる

青いほしは

とてもきれいにみえた。

 

 

そして、

けだまのほし。

しろくてふわふわまわっている。

 

そのたたずまいに

なつかしくてわらってしまった。

 

 

 

うまれたばしょにかえってこれた。

このよろこびはすごかった。

うわっはー!ぴょんぴょんぴょん!

 

 

このきもちをだれにつたえよう。

 

 

 

そうだ。

こんどは

ちきゅうにうまれよう。

 

 

おじいさんのうまれかわりにであったなら

このきもちをつたえるんだまー。

いやっはー!

おやすみけだまのさきにも

わくわくがある☆

 

 

 

ありがとうありがとう。

ちゃんとかえれたよ☆

 

 

おめでとうおめでとう。

そのときのおはなしをきかせておくれ。

 

 

そんな会話ができますように。

 

 

 

おしまい☆